【開催報告】防災講座 「都市災害への備え-自助?共助のすすめ-」
文化交流センターでは、防災月間に合わせて例年9月に防災講座を開催しています。今年は「都市災害への備え-自助?共助のすすめ-」をメインテーマとして、以下の4つの講座を開講し、のべ239名の参加がありました。
(1)「災害から学び、実行する」
都市防災教育研究センター 所長 森一彦
(2)「災害時の健康管理ーむくみとエコノミークラス症候群ー」
看護学研究科 教授 作田裕美?講師 村川由加理
(3)「市民劇団活動による防災?減災へのこころみ
―地域防災劇団スミヨシ?アクト?カンパニーの取組―」
文学研究科 教授 福島祥行
(4)「東日本大震災?熊本地震災害に学び大阪の地震災害に備える」
理学研究科 准教授 原口強
最終回となった(4)の講座では、原口准教授から、東日本大震災での津波の状況、熊本地震災害での断層の動きや被害状況等について、実際に現地調査で得られた具体的なデータや写真をもとに説明がありました。さらに、大阪平野の地形やその成り立ち、「管理病棟」となった脆弱な大阪の都市地盤の実態、活断層の位置などのデータが紹介され、今後起こりうる南海トラフ地震による「西日本大震災」のリアルな話に、真剣に聞き入る姿がありました。
大規模災害を生き抜くためには、報道される内容と現地で起きていることには時に差があることを理解し、曖昧な情報から判断せずに、自然現象を「正しく恐れる」ことが大切である、というメッセージが最後に示され、今年度の防災講座の締め括りとなりました。