大阪発の線維化治療薬の開発をめざして「第1回 線維症に関する勉強会」を開催します(2012/7/11)
本学医学研究科では、「線維症」を共通する研究課題の一つとしてあげています。産学連携推進本部では、「医工連携」をキーワードとして、「線維症に関する勉強会」を立ち上げ、産学からさらなる研究チームおよび各種支援機関との間でコンソーシアムを形成することにより、大阪発の線維化治療薬の開発へとつなげていきます。
線維症は色々な疾患の臓器で静かに進行しています。線維化が続くと組織の構造を破壊し、肺線維症、肝線維症、腎臓組織の線維化、心臓の線維化などを起こして臓器の機能低下を招きます。
線維化は慢性的な外因性?内因性ストレス刺激により慢性炎症が生じ、組織のリモデリングが起こり、臓器の線維化の発症?進展を伴って臓器障害に至ります。各臓器での線維化は共通の分子機構を介して起こすと考えられています。
勉強会の第1回目は、本学の線維症に関する研究成果発表を行い、学内外の参加者間で情報共有を行うことを目的とします。本学の教員を中心に多方面の研究者が集まり研究成果を共有することにより、線維化の分子機構の解明、臓器?疾患の特異性、治療標的分子の探索などの研究を進展させると同時に、臨床検体を用いた研究や、ヒト病態モデル動物での研究を行うことにより線維化の病態解明と治療薬の開発を目指します。多くの研究者、企業の方々の参加をお待ちしております。